航空写真測量(数値編集)
図化作業によって得られた図化素図(ライン・記号・注記などの地図データ)は、そのままでは成果物として十分ではありません。
「航空写真測量(編集)」では、これらの素図に対し、測量成果としての要件を満たすための整理・補正・整形を行います。

具体的には、以下のような作業を行います。
- 要素の分類・構造化(地物種別ごとのレイヤー分離・属性付加)
- トポロジーの整合性確認(隣接関係、閉合、交差エラーの修正)
- 線形・記号の整形(角丸補正、標準記号への置換、注記の配置調整)
- 座標系・縮尺に応じた編集および成果出力(地番図、都市計画図など)
編集工程では、国土交通省の「公共測量作業規程」や各自治体仕様に準拠し、目的に応じた精度・表現を担保した成果図を構築します。GISや図郭管理に適した構造への最終調整もこの段階で実施され、利活用性の高い地図データへと仕上がります。
図化が“読み取り”の技術なら、編集は“整える”技術。
両者が揃ってはじめて、信頼性の高い空間情報が完成します。
